腹式呼吸という言葉１度は聞いたことがあるのではないでしょうか？

主に人間の呼吸法は２つあります。１つは腹式呼吸　もう１つは胸式呼吸です。

基本的に歌を歌うことにおいて最も有効になる呼吸法は、腹式呼吸です。

ランニングをしている時にするような呼吸など、私たちが生活の中で頻繁に行う呼吸法は、胸式呼吸です。

文字通り、空気を吸って胸に溜めて吐き出す、自然な深呼吸を想像してもらえれば分かりやすいと思います。

では、腹式呼吸とはどのようにするのかというと、これも文字通りお腹に溜めて吐き出すという方法です。

とは言っても、あまりしっくりこないかもしれません。　そんな方は以下のステップ通りに呼吸してみましょう。

①鼻から息を吸う

②へその下あたりを意識してそのあたりに空気を溜める

③歯を閉じ、唇のみ開けた状態にしてお腹の力を使いスーーっと音が出るように空気を吐き出す。

ポイントは、息を吸うときに肩が上がらないよう注意することです。　腹式呼吸をすると、胸式呼吸と違ってしっかりお腹の力を使って息を吐き出せるので、お腹と背中で支えができて喉と胸は脱力していても強く息を吐き出すことができます。

そうすれば自ずと喉に力が入らなくなり、喉発声から抜け出すことができます。　Flying musicでも取り入れている練習方法で、10秒吸って5秒溜めて30秒吐き続けるというものがあります。このような練習方法を通せば自宅で一人でも簡単に腹式呼吸を身につけることができます。

②腹式呼吸を身につけたならばあとは簡単！！

それを普段の歌唱でも実践しましょう。そうすれば簡単に喉発声の歌唱から全身発声の歌唱になり、より気持ちよく、楽しく歌うことができます。　少し話がズレますが、楽に歌えればその分余裕ができるので、他の分野のところへより気を配れるようになります。　それほど身体が楽な状態で歌うことは重要なことであり、それができてしまえばあとは上達なんて早いものです。つまり、腹式呼吸をマスターすることは歌唱における第一歩でもあり同時に、歌唱における要を掴んだと言っても過言では無いのです。